三之丸天王祭〜中之切 張良(ちょうりょう)車


現在の常滑市西之口「雷神車」

文政3年(1820)以前の作。
広井村見舞車九輛の内の一つで天保13年に中之切で造られた。
明治11年(1878)常滑市西ノ口に150円で売却する。

●人形

上山に大将人形、張良、龍神、前棚に麾振り人形の四体が乗る。
能の「張良」を題材としたもので、龍神人形が最後に胸の中の面をかぶり龍神化するのが見所である。
<製作年代>
大将人形----- 弘化4年(1847)隅田仁兵衛真守の作
張  良----- 弘化4年(1847)隅田仁兵衛真守の作
龍  神----- 弘化4年(1847)隅田仁兵衛真守の作 
麾 振り----- 弘化4年(1847)隅田仁兵衛真守の作 

●大幕

猩々緋の無地幕である。
西ノ口が明治12年(1879)に「鉄砲津」を黒糸刺繍縫する。

●水引幕

西ノ口が購入後の明治26年(1893)に白地にこうもりの図柄の幕を新調する。この幕は伊藤呉服店で金26円で購入した。

●囃子

大太鼓に天保14年(1843)の銘がある