出来町天王祭〜東之切「王羲之車」(おうぎししゃ)

今回参加する山車の中でもっとも新しく造られた山車です.

先代の王羲之車(唐子獅子車あるいは石橋車とも)は寛保年間(1741〜1744)に建造された山車を文化2年(1805)に東之切が譲り受けたと伝えられます.
どっしりと重厚な山車であったと言われますが、惜しくも昭和20年の空襲で多くの資料とともに山車が焼失しました.
現在の山車は昭和23年頃から山車・からくり人形ともに町内の人々による手作りで新たに再建されたものです.

天保年間から伝わる「祭囃子」は名古屋市無形民俗文化財に指定されています.
からくり人形は上山に唐冠りの大将と親人形、子人形の2体の唐子を乗せ、前棚には麾振りを置きます.
獅子頭をつけた子人形が軍配団扇を持った親人形の右肩に左の手をかけ、逆立ちをして獅子を舞います.

大幕は猩々緋の無地幕で前飾に古出来町の町名を黒糸で刺繍し、水引幕は平成16年新調の白羅紗に四神の図(麒麟・鳳凰・亀・竜虎)の刺繍です.

出来町天王祭詳細

王羲之車の詳細

若宮八幡社に奉納する王羲之車
本町通を曳行する王羲之車
東照宮に奉納する王羲之車