有松祭り〜西町「神功皇后車」(じんぐうこうごうしゃ)

名古屋市緑区有松町の天満社秋期例大祭に曳き出される山車です.

この神功皇后車は明治6年(1873)に西町が名古屋久屋町の御車大工久七に依頼して建造された山車です.
名古屋市指定民族文化財のなかでは一番新しい山車ですが、現在の有松にある三台の山車の中で1番古くから有松で曳かれていました.

からくり人形は、神功皇后が鮎を釣って神意を占った故事によるものです.
神功皇后と武内宿禰の2体によって演じられます.
山車の曳行中は神官が山車から身を乗り出すように御幣を振ります.目や口が動き、さらに口から舌を出す所作がユーモラスです.

大幕は平成6年に新調され、正面には福田一穂の書で「金龍町」と金糸刺繍されています.(金龍町は旧町名)
水引幕は渡辺小華(渡辺崋山の次男)の下絵で白羅紗地に「芙蓉・水仙・牡丹・杜若」の四季の花々を刺繍した清楚な水引幕です.

有松天満社祭礼の詳細

神功皇后車の詳細