三之丸天王祭〜小伝馬町 湯取(ゆとり)車
享和元年(1801)の作。昭和20年戦災にて焼失。
名古屋村の見舞車五輛の内の一つで、小伝馬町で造られた。
名古屋村の見舞車の先車を務めた(建造が一番古いからか)。
安政元年(1854)山車新造する。小伝馬町住人岩造の作。
旧車を小牧村(上之町)に売却した。
明治39年に小伝馬町(南駅町)が離脱、新道三丁目の所有となる。
●人形
東照宮祭の湯取神子車を真似て造られたもので、からくり人形は神管、神子、太鼓打ち(前人形)、笛吹き(前人形)の四体で湯取神事を行なう。
湯立釜を置いて一人の神子がささ葉を持って湯立をする、その時、白紙の細片を湯気に見立て釜から吹き上げる仕掛である。
笛吹き人形の愛敬もこの車の特徴である。
●大幕
猩々緋の無地幕。
●水引幕
金襴の水引幕。