東照宮祭〜桑名町 湯取神子車

文化12年頃の湯取神子車 名古屋卯月東照宮御神事図絵巻

初発は元和4年(1618)簓摺の警固を出す。
万治元年(1658)湯取神子車に替る。

●人形

延享2年(175)小細工師治郎八により新造される。
宝暦年中(1751-1764) 古図によれば神子人形は大きく詰袖の姿であり能の面の様な顔をしていた。又湯取神事の所作を出樋で行っていた。
天保2年(1831)隅田仁兵衛により新造される。
白幣を持つ神職を置き、その前に忌竹を立て、注連を張り、下に湯立釜を据える。又一人の神子両手に笹葉を持ち神事を行ない、細かい紙切れを湯花とし四方に吹き散らす。旧車にあった出樋は無くなる。

●大幕

天保2年(1831)無地の猩々緋に替る。「桑名町」の文字は柳沢吾一の筆。
初発は紺と萠黄の金襴の立継ぎを用いる。
文化12年(1815)羅紗立継(猩々緋、紺、緑の三色帯)に替る。(上記図絵)

●水引幕

天保2年(1831)森高雅下絵の縹色のゴロフク地に鳩の散らし縫いに替る。
昔は大幕と同様であったといわれる。

文化8年(1811)森高雅下絵の雲龍に替る。(上記図絵)