辺りが徐々に薄暗くなってきた頃、福禄寿車が動き出した。
那古野神社、特に鳥居前は昼間に比べて圧倒的に観客が多くなっている。
適度な距離を保って脚立を立てて那古野神社の鳥居前で待っていたのだが、見物人がガンガン前に割り込んでくる。
仕方なく脚立をズリズリと前に押しだしたのだが、今度は山車が近すぎて画角が窮屈だ。
山車の全景が写らず人の頭が邪魔なのは最悪だが、やむを得ない。撮らないわけにはいかないのだ。
2番目の唐子車の頃になると、あっという間に陽が暮れて提灯がクッキリと映えてきた。
まさに秋の陽はつるべ落とし!
デジカメの感度を変えたり、フラッシュを点けたり消したり案外忙しい・・。
ここ那古野神社でからくり人形の奉納が終わると、「先班」の福禄寿車・唐子車・二福神車・紅葉狩車・神皇車の5輌は一足早く名古屋城に向かう。「後班」は王羲之車、河水車、鹿子神車、湯取車の4輌だ。
後班の最後の方まで那古野神社にいると先班は名古屋城に着いてしまう。
それで、バナナ仙人とチョコ仙人の両仙人には先班とともに、先に名古屋城に向かうようお願いし、私と星氏はこの那古野神社で最後まで撮ることにした。