これまで13輌連なって本町通を曳かれてきたが、本町橋交差点で福禄寿車から神皇車まで9輌が片端筋(外堀通)に曲がった。
ここで曳き別れとなり、後続する鳴海唐子車以下の緑区4輌は交差点を直進して名古屋城に向かう。
我が撮影チームは東照宮に向かったがKEN氏が本町橋から名古屋城まで撮影してくれていた。
本町橋交差点を過ぎると山車は古風な本町橋を渡る。この橋は名古屋城の外堀に架かる橋で、本町通はここで終わっている。なぜならこの先にはかつて本町御門がそびえ、門をくぐれば名古屋城内の三之丸だったからである。
かつて名古屋城内三の丸には五つの城門があり、正門にあたるのが本町御門、東門に相当するのが東御門で、南西には「御園御門」、西には「幅下御門」、北には「志水御門」があった。
そのいづれもが土居や石垣に囲まれた枡形(ますがた)を持つ枡形門で、現在では本町御門を含め枡形としての姿を失っているが、本町門などの道路に曲折があるのはその名残である。
石垣を残す本町御門を通過し、護国神社前から名古屋城正門前の駐車場に到着したのは14時少し前だった。
本町橋から名古屋城までの道筋
本町橋~本町門跡~護国神社~二の丸交差点~
名古屋城前交差点~名古屋城正門前駐車場