若宮八幡社から若宮大通に出た山車は西に1町(100m)ほどで若宮大通本町の交差点を右に曲がる.
だが、私とバナナ氏は若宮八幡社の曳き出しを待たず、二人で若宮大通とは反対側の北門を抜け本町通に向かっていた.
北門から出たのは先を急ぎたかったからで、表の混雑を避けて先回りしようと思ったからだ.
当初の予定では錦通を超えるあたりまで一気に歩いて、やってくる山車を迎え撮るつもりだったが、そういえば今日はまだ緑区の4輛をまったく撮っていない.というか見てもいないことに気が付いた.
この4輛は本町通に入った9輛の後に続行するのだから、本町通で待っていればよいのだが.
今頃は本町通の手前で待機している頃だろうか.あまり時間に余裕もないが、せっかくなので一旦若宮大通本町の交差点に戻ることにした.
が・・・先ほどまで見ていた9輛とは緊張感が明らかに違う.待機中という事もあるのだろうか.
若宮大通本町の交差点で曲がる福禄寿車にを撮った後、福禄寿車を追い越して再び本町通を北上する.
が、足の裏にできたマメが再び疼きだした.
すれ違う知り合いに「バンドエイド持ってないか?」と尋ねてみるが、さすがに用意周到な人物はいない.
余談だが、このバンドエイドは商品名で粘着テープにガーゼをくっつけた救急絆創膏のこと.私を含めてこの地方(名古屋周辺)ではバンドエイドと呼ぶが、地域性があるとのことで.
サビオと呼ぶ地域もあるし、カットバン、リバテープ等々・・・
いずれも商品名で、発売メーカーの地域シェアが影響したものだろうか.
名古屋は山車であるし、遠州にいくと屋台、北陸では曳山と中部地方だけでも祭車の呼び方が違う.
いや、バンドエイドと山車を一緒にしてはいけないのか.
結局手に入らなかったが、自分自身用意してなかったのだから仕方がない.クッション代わりに手拭いを裂いて靴の底に敷こうと思ったが、首に巻いた「大山車まつりの手拭い」はさすがに破ることは出来ない.
バッグに入っている手拭いは何年か前に京都で買った雲文様のお気に入り.
二択で悩んだのだけど、よく考えたらティッシュがあった.数枚折りたたんで靴下に挟んだら多少は楽になったが、まだ痛い
時間は前後するが、大通公園の駐車場で準備中だった4輛が11時17分曳き出されはじめた.
この時間は若宮八幡社の曳き出し時間であったため、星氏とチョコ氏は八幡社にいたが、Ken氏が撮ってくれている.
朝から若宮八幡社に行かず撮ってくれた彼には感謝せねばなるまい.さらにこの先もう一度感謝することになるのだが、それは後ほど.