旧広井村9輌の見舞車のうちの1輌で、文政年間(1818~1830)に上花車町で造られたといわれる.
山車全体が紅葉で統一され、二階には紅葉と金幣、高欄下に紅葉の装飾、その下部には山車の周囲を巡る水引幕を金襴で飾るといった、艶やかな山車である.
前棚の行灯と高張提灯には許し紋として徳川家の葵紋を用いている.
猩々緋の大幕の正面に金糸で「紅葉狩」と縫いを入れ、側面は猩々緋の枠に白地に数頭の鹿が描かれ、この下絵は森高雅の筆と伝承されている.
今回参加した中村区3輌の山車で唯一開府300年祭にも参加している.