中村区の山車が若宮八幡社を目指し若宮大通を進む頃、東区の山車は呉服町通を一路南下、桜通、錦通、広小路通と立て続けに大きな交差点を渡った.
広小路呉服町の先はプリンセス大通りの通称で親しまれ、飲食店が軒を並べる賑やかな繁華街になっている.
『大通り』となっているが、物理的には決して大通りではない.
そんなプリンセス大通りを丸栄百貨店の横でアーチをくぐり、さらにナディアパークを過ぎ若宮大通に到達する寸前で呉服町通から矢場町通へと右折する.
左手に見える杜が目的地の若宮八幡社だ.
その時若宮八幡社の境内にいた私にも、先頭の鹿子神車の囃子は聞こえており、そしていち早く星氏とバナナ氏が裏手から登場した.
建中寺からずっと同行し写真を撮ってきた二人だが、適当なところで早めに戻ってきてくれるようお願いしてあったのだ.
ここからは若宮八幡社に曳き込まれる写真を撮ってもらう手はずになっている.
この項を書いている時点で、我ながら人使いが荒いなと思ったが、文句の一つも言わず動いてくれたのには感謝しなければならない.
そんな所為で、広小路を渡ってから若宮八幡社に到着するまでの写真は無い.
無いと単純に片付けてしまうのも記録としてどうかと思うが、無いものは無いのである.
ここで、出発から若宮八幡社到着までをGoogleMAPで辿ってみた.
最短ルートを検索すると4.6Km歩行時間55分だが、実際の曳行コースは5.8Km1時間10分となった.
もっともこの歩行時間は時速5kmで単純計算したもので、実際には重い山車を曳きながらであるし、信号待ちもある.
この間7時に出発して9時に到着したのだから2時間掛かったことになる.単純計算すると平均時速2.9kmであるが、実際に下の動画を見て貰えばお分かりのように、その曳行速度は思った以上に早い.
ほとんど小走りに曳いている箇所もあるほどだ.
大山車まつりは若宮八幡社から始まるのだが、このスタート地点までの行程もまた「大山車まつり」と言って良いだろう.
※ここまで東区5輛の様子を紹介してきたが、その一部始終は動画をご覧いただくと判りやすい.
撮影は「その信号左折で。氏」今回我々のメンバーには入っていないが、東区出来町から若宮八幡社までをハイビジョンで撮影しており、貴重な記録なので特別に提供いただいたものだ.
今回紹介する動画は、建中寺前での出来町と筒井町の出会いから、東区5輛が若宮八幡社に曳き込まれるところまでを、YouTubeの制約から約15分に編集している.
少々長いが、是非最後までご覧戴ければ幸い.