若宮八幡社を曳き出した9輛の山車は、末廣町で有松・鳴海の四輛を加え13輛の大行列となり本町通を北上してきた。これは14回に渡り長々と書いてきた。
先車の福禄寿車が本町通に曳き入れ最後尾の有松唐子車が通過するまで約2時間、本町通の時代絵巻もそろそろ終わりに近づいてきた。
鉄道の車内案内風にすると
『前寄り9輛は外堀通経由東照宮・那古野神社行き、後寄り4輛は本町御門経由名古屋城行きです。本町橋にて切り離しますのでお乗り間違いの無いようご注意願います』
本町通を13輛揃って曳かれてきた山車は、本町通と外堀通が交差する「本町橋」交差点で曳き別れとなる。
福禄湯車から神皇車までの9輛が外堀通りを左に曲がると、その後方に続いていた緑区の4輛は、本町橋交差点を直進し名古屋城を目指すことになる。
当日記ではここからしばらくは本町橋を左に曲がり外堀通(片端筋)を行く9輛の山車を紹介するが、北上する緑区4輛は後ほど紹介することにする。
この外堀通を曳くのは長島町通までの2筋間だけだが、これまで本町通にバラけて撮影していた特派員の姿が見えるようになってきた。東照宮の奉納に間に合うよう戻って来たからだ。