町続きの祭礼〜筒井町天王祭

古くから天王祭を行い、山車が祭礼に参加する様になったのは天保年中からである。
情妙寺前が天保2年(1831)に東照宮祭桑名町の湯取神子車の古車を譲り受けた頃、建中寺前でも若宮祭玉屋町の古車を譲り受け共に曳き渡そうとしたが役人の許可が下りず断念した伝承がある。
その後建中寺前では明治20年(1887)に三之丸天王祭見舞車の神功皇后車を新屋敷より購入した。
天王社は各丁毎にあったが明治40年(1907)に全国的な神社合祀の機運に煽られ、天王社は高牟神社に合祀された。
合祀後は津島神社のお札を屋根神に祀り天王祭を行なった。祭礼日は6月1・2日(宵祭りは5月31日)。

筒井町建中寺前・神功皇后車

文政元年に広井村新屋敷で製作される。明治20年(1887)筒井町建中寺前が新屋敷より購入。(詳細は三之丸天王祭の見舞車の項参照)

筒井町情妙寺前・湯取神子車

万治元年(1658)の作。天保2年に桑名町が山車を新造の際、旧車を情妙寺前が購入